忘却。それが歳。

今日バレンタインだったな。

 

(日付が変わっている事はそっとしといて頂きたい。)

 

元々イベント事に疎いアテクシはものの見事にうっかりという名の失念。健忘。忘却。シナプス未接続。

男しか居ない家族でバレンタインのチョコの数を気にするのは長男のみのため忘れていた。彼女居るやろがい。

可哀想な夫と次男には、半額シールがベッタリと貼られたどら焼きとたい焼きの生菓子をお供えさせていただいたのだが、もちろん、今の今まで忘れていたアテクシなので、生菓子がバレンタインの代償で買ったわけじゃない。

 

ただ単にドラストへ赴き、明日退職される10年選手だったパートのお姉さまへ何かつまらない物を贈らせていただきたく見繕いに行った先で見つけた半額シールの生菓子を「半額ならたまには買ってみんなで食べよう!」とちゃっかり自分の分までカゴに入れ、なんなら最近毛穴の開きがひどいわ、とコラーゲンサプリまでカゴに入れピッして帰ってきただけである。

 

コラーゲンの前に、女として、男子を育てる母として、ちょっとダメだろ。

 

なんなら半額シールべったりの生菓子を並べて

「みなの者、ありがたく受け取れ!」

と、偉そうに選ばせていたのだから、だいぶダメである。

 

・・・あ。そうか。

風呂にまで「たい焼きのアイス美味しかった。ありがとう」と言いに来た次男は、これがバレンタインと受け取ったからなのか!!(たぶん違)

なんて可哀想なんだ次男。

それはバレンタインでもなんでもないぞ次男。

半額シールがベッタリ貼られた賞味期限近めの単なる生菓子だぞ次男。

そして本当に美味しいな!たい焼きの生菓子!!(夜中のスイーツは余計にうまい)

 

だとしたら、本当に次男には申し訳ないが、でも美味しかったなら良かった。

 

今度、お詫びとは決して言わないが
母の得意なフォンダンショコラを作ってしんぜよう。

 

そうそう。

バレンタインの時期になると以前はコンビニやスタバでザッハトルテが出始めて、そこでようやくバレンタインを意識できてたのだけど、最近は無いのかしら。

ザッハトルテの、あの綺麗なコーティングされたフォルムがたまらなく好きだ。

そしてザッハトルテを見るといつも、昔映画で見たワンシーンを思い出す。

若い女性が、怒りながら、泣きながら、チョコでコーティングされた大きなケーキを丸ごとかぶり付くセリフのないワンシーン。

その前後のシーンも思い出せなきゃ、なんの映画かも思い出せなくて、今まで洋画と思っていたけれど実際はどうだったかもあやふやな、幼い頃の記憶。

幼心に「ケーキを切らずに食べるなんて!手であんな風に持てるケーキってなんのケーキ?!とにかくかっこいい!」と、感情を食べることで昇華させようとしてる女性の心の機微なんて分かるはずもなく完全スルーで憧れた。

 

正直、ここまで書いて、その映画を見たのが子供の頃か大人になってから見たものかも分からない・・・。まじで記憶力やべーな。

こんなシーンのある映画に心当たりのある方、コメントで教えていただけると嬉しいです!もうずーっとずーっと何年もモヤモヤしてるのよ。

たぶん、自分で観ようと思って観てた映画じゃないんだと思う。私がチョイスする映画はサスペンス、ミステリー、妖怪、怪談ばっかりだから。そんな女心を素敵に描く映画を率先して観るはずがない。

 

意図せずとも、今日の内容が綺麗にタイトル通りで驚いている。(最初にタイトル書くタイプ)