午後からパートタイマーのわたくし。
せっせとママチャリを片道4.5kmを漕ぎ回して出勤するのだが、今日はなんだか強風。
チャリは失敗だったな。バスにしとけば良かった。と思いながら頭の中では強風オールバックが流れ、喘息持ちのババアはゼェゼェしながら出社した。
中年に差し掛かると膝にもくる。
夕方になるにつれて、事務所の至るところからヒュオーと隙間風の甲高い音が鳴り、外を見ると敷地内の木がふぁっさふぁっさと大きく揺れているものだから、もう帰りのチャリは絶望でしかない。
なんせ会社の側は海なのだ。毎日海からの向かい風と戦いながら出社し退社する。
なぜ行きも帰りも向かい風なのか、と勤め始めた半年前からずっと思ってる。なぜ。
絶望のなか今日も今日とて残業していると、夫から「お迎えに行けるよ！」との連絡が入り、やはり夫は神か仏なのだと崇めた。
車がアルファードだとママチャリも突っ込んで帰れるから嬉しい。
家に帰ると、待っていたのはうさぎのみ。
長男はなぜか週1回ママさんバレーに混ざりに行き、次男はサッカーの練習で居ない。
子供が居ない家は静かだ。
その代わり、子供たちが出て行く前に何を食べたか何を飲んだか、何をしながら準備して出て行ったのか、毛利小五郎でも分かるくらい痕跡が残っている。コナンもシャーロックホームズもやる気が失せるほど明確すぎる散らかしよう。
今日は神か仏の夫が夕飯を作るらしくキッチンに立ち出したので、私はここぞとばかりに家を大掃除。
ソファーを整え、洗濯物を片付け、洗濯機を回し、掃除機であらゆる所を吸い込み、クイックルワイパーでカーリングをしながら、トイレと玄関を磨き上げ、ベッドメイキングで締める。
お子が留守なだけで、夫がご飯を作ってくれるだけで、家がすんごい綺麗になる。
私が毎日飯を作ってる間は綺麗にならないのにな。なぜかしら。
そしてお子が帰ってきた途端散らかる惨劇もなぜかしら。
我が家の七不思議はまだまだ続く。
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